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天然砥石の選び方
1.裏に肌のある石の価値 皮付きの石で、かつ層の積み方もそれに平行で、研ぎ面も同じくこれに倣うものであるのであれば、皮が昨今の品質や産地偽装に対抗する、品位と生まれを示す石の絶対的な履歴書にあたります。 本山の石では、皮は決して偽ることの出来ない履歴書であり、商品価値の一部分になります。 何枚かに一枚張り付いているあつがね。厚い石英質の層だと思ってもらってかまわないと思います。 はずした物。 正本山=山城銘砥=梅ヶ畑東部=鳴滝~菖蒲谷東部のよい石は、どう鍛えてもこのように一平面にすっきり肌がついてきます。 わざわざ裏面に面をつける必要性もなく、かつてはこれ自体が血統書として物語るものでしたので、これがないものの値は、がた落ちになっていたと聞きます。 色や見た目で偽ることができても、肌は作り出したりできないわけですから、ここをよくご覧になると欺かれることなく済むと思います。 皮がないものであっても、美しく鍛え肌がついているものとかを選び、最低でも引き上げた鋸のあとがあるものだけは避けたいところです。 皮けつに多少不陸がある場合、そこを、円盤で落として座りを良くしてます。 |
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