社寺関係の大工さん中心によく働くというご紹介をたくさん賜りまして非常に良く出ているこのシリーズの鑿ですが、良く切れるということで、「鉋にしてくれ!」と前々から要望いただいておりまして、ようやくデキマシタ。
24-54mmまで出来ます。
新しい炭素鋼鑿の台頭です。YXR7同様に、日立の複合材向きの新しい炭素鋼ととても柔らかで天然砥石で研ぎこむと面白い模様のでるローモル地金で誂えたものです。裏だし非常にやりやすいです。
全国の宮大工さんに「これじゃないといかん」と多くのご指名いただいております。
ムチャクチャ切れて、欠けにくく、砥石あたりよろしく素早い刃付けも可能です。
これで一般建築での出番も増えるかとおもいます。
穂が4寸もあるので、普通の鉋の二倍半は使えます。
軸のところを切り詰めて鏨型にしてここをはたくようにするといいかと思います。
元気な方は、水盆に浸すかぬれ雑巾で刃の下半分を巻いて穂を好きな形に、たとえば綿帽子の型とかに切ってもいいかと思います。
かなづちではたく方で、軸以外をはたく方は、刃の下半分をぬれ雑巾でまいて、はたくところをナス色くらいまで炙ることお勧め。
鋼のところが硬いので、槌が減ったり欠けて危ないのです。
物づくりに関しては、各分野に特に抜き身でた職人さんが執り行ってます。研磨は特に日本一といわれるほどの腕前の方のもの。よくよく知られた銘の刃物の研磨をよくよくこなされております。
差鑿は裏隙方向に対し直交で押してあり、非常に美しく僅かな裏だしで金盤に即かかります。
日々のお仕事で色々試しましたので、記事参照ください。
- 駆け出しのみ
- 出会いと伊予砥コメドさんと常三郎さんの二回研磨金盤のみで鏡面裏押し
- 叩き鑿で耐衝撃性はどうかというと?
- 地金も気になるので、雨ざらしの刑
- 反して分業化と専業化の過浸透に関して想う事
正直複雑な想いはありますが、価格面から跳ね返ってくる道具としての力はこれが最も優れていると感じてます。
現ご時勢ではこれもまた、それぞれの熟練工が連携して手を取り合えば、なお結果を出せるものづくりの形ではないでしょうか?
よろしくおねがいします。
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