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山城銘砥 正本山 中世中山砥石
ホーム | 天然砥石 whetstones > 京都 山城銘砥 [central Kyoto Honyama Yamashiro-mate]天然砥石 山城銘砥右京区梅ケ畑菖蒲北長四郎山超緻密葉理極紫戦前の手挽 455g zx5182
商品詳細 details

天然砥石 山城銘砥右京区梅ケ畑菖蒲北長四郎山超緻密葉理極紫戦前の手挽 455g zx5182

販売価格 price: ¥8,000(税込)
[SOLD OUT 在庫なし]
希望小売価格 retail: ¥34,000
Wt..: 455g
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山城国 高雄 京都市右京区梅ヶ畑
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zx5182
最大寸法[Max size]83 x 145 x 16mm
重さ[net Wt.] 455g
硬さH= 硬い
手挽き! 葉理超緻密で面からでも層状の重なり合いが見える超山城國物性。
肌も揃う裏や潰し燐寸状の原石姿からすると、平岡地区の南東のがちがちとは見分け付かぬ風貌!!
しかし、ありえない色。
磨きによる研削能上昇幅も尋常ではなくたまらんと思います。
精細!滑走!鍛接線が際立つ鏡面仕上がり。
砥石界のパワーバランスが大変なことになるほど力があります。

長四郎山について

平安末期菖蒲谷で砥石を発見した本間藤左ヱ門の末裔と昭和50年代刊道具曼荼羅に称される屋号仁右衛門の17代目の分家屋号四郎兵衛の四代目。
長四郎については、屋号四郎兵衛の二代目の時の男子の分家屋号ウシケの長兄(珪肺で父より早逝1960年代没)つまり二代目ウシケ当主が、本格操業で は最後の山。エース級の職人が山護した間府切端が整然と当時のまま遺されています。
他の山に多々みられる産業廃棄物で埋められたり、林業のための盛土造成など一切受けていない、産業歴史上においても非常に稀有な山といえます。
ウシケ長兄は先の大戦に出征し、帰郷後愛宕に入ったので、戦前〜戦中までの本格操業となります。
酒盛りあとや、物資に乏しい時代を創意と工夫で切り抜けた職人の息づかいを、鉄板と木の台で作ったトロッコレールや遺された自動車廃品転用設備などに 感じ取ることもできます。
多々ある間府の一つである風の吹き荒れる大間府を跨ぐようにたくましくそびえる実生の檜の胸高直径は40cmを凌ぎます。
つまり樹齢からこの間府における操業時期は近世江戸期、立地や環境を鑑みるともしかしたら戦国か室町まで遡って考えることのできる大間府も擁します。
株について他の山城國正本山鉱脈と決定的に異なることが一つあり、マンガン鉱床を一度跨いでいるところです。
そのためなのか謎ですが、株の向きが徹底的に無作為で、紫の発現確率が天文学的に大きいということです。なので、層の仕分けも巣板か色物かくらいしか わかりません。
株の在処と向きの謎を含みつつ、東西南北に広く明るく良く採れて、廃石の置場も数段に分かれ、美しく平らに均され、苔むす石垣なお美しく佇み、日本礪 石師棟梁の末裔たる仕事に心燃やす向き合い方が投影されるかのようです。現存する山城国砥石山においてもっとも大規模な遺構であることは確実です。

また、殊更近世以前においては刀を仕上げるための軍需資源調達株として天井巣板の柔らかめがもっとも需要がりありましたが、五千両、宗五郎、尾崎で は共通して3-4枚ほどしか軟質が存在せず、比して長四郎では多くが軟~やや軟が大量に存在します。
中世迄の主たる需要を満足させるに十分な質と量を供給してきたものとしてこの規模の大きさの説明がつくと思われます。
平岡八幡西隣の末裔の居所集落から良く踏み均した菖蒲谷へ続く里道の頂には、山神様の祠が長四郎山を見守るかのように鎮座します。神のみぞ知る長四 郎。

主に梅ヶ畑向ノ地町が多く擁する(平岡八幡由縁の)平岡地区の砥石山で中山と木津山は近接して位置します。木津山は愛宕系で一級後陣の大きくても鍛え にくい本山外の石として知られます。
平岡地区で鉱床の位置と向きを結んでいけば、途中でマンガン鉱跨ぎを経て長四郎に至り、同様に火力の強すぎて巣だらけの巣板なども存在しますし、硬く 冴えた色の砥石も多く産します。
偏光光学特性も共通してありますし、変性受容比較的少なめである浅黄系も多種多様にあります。
ツケ、ハダ、片理特性も酷似しており、石鍛え終えてしまうと平岡地区株と鑑定仕分け困難です。

物性や性能に関して
製品性能=全能
硬さと降りの相反性能の両立や更に耐摩耗性と底力ある研ぎ感を加えた三能鼎立程度の砥石などに見られる、両立なり鼎立は山城國正本山砥石にごくありふ れて存在するものの、長四郎山は一言でいうなれば全能。
特に研削能と硬度比精細さと粒度の揃いが本山枠を逸脱して光る。
ダメをひねり出すとしたら、全体的にすこし荒れ始めると、縦や双方向に片理が走りはじめて鍛え造り難度が跳ね上がって大きく歩留まりが下落する。
全方位に展開し明るく広大であるが、株が小分けで様々な方向を指し連続性等の懸念から大獲れは見込めず小株の各個撃破を予想され、採算性における疑 義。
原石の状態おいても既に出来上がり研ぎ面でいう縦と横の存在が明瞭なので、原石のいうところに倣えば、更に歩留の下落は必至。
鍛え終えた一層理内においても発色と質の乱高下がみられて、製品厚さを棄て愛情のある二次鍛えを施してやると尚のこと美しく、品位、模様や色の冴え向 上のみならず、平岡地区産と同様に葉理一つ一つの透明感や模様の違いから光学偏光特性(太陽光の下で見る角度かえると模様が逐一変わる、ホログラムや 宝石のような光線反射)にまで及ぶ猛者・怪物・御神体も現れ始める。
つまり、四角く出来上がってしまえば容姿端麗才色兼備。長四郎さんと永く添い遂げたいという衝動をたきつけられること止むことを知らず。
長四郎さんと添い遂げる日常においては、偶に時の名もない職人たちの闘魂みなぎる普請や鍛え術に想いを馳せていただければ職人冥利に尽きる。(笑)
研削能・硬度比精細粒度・自鋭性・耐摩耗性・表面をダイヤや名倉磨きによる研削能ブースト巾・切断面付などの硬度比加工性、総てにおいて想定外に上。
北に五千両へ接続し片理素直で高性能で紫も淡く出始める。裾野巣板はやや過熱気味で痩せ。
中央は最古参の間府が多数あり、原色系の冴えた紫多数。荒れ始めると縦に細分化され割れる。
南は良く肥え多種多様の浅黄を産すし、巣板が良く肥え軟質〜やや硬まで巣無しで良く揃う。色物は双方向片理特性極大となり、鍛え職人の腕を奮う登竜門 ともいえる。
西に上がるとチャートがちを経て山神様に至り、さらに北西へ奥殿。
天然砥石がある日常を送るのであれば長四郎一本必至也。





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