上伊予砥が取れるオレンジ原石で作ってしました。
ビビットな発色で緑とのコントラストが最も映えるおおきめでちょと贅沢な鉢です。
表題のとおり植えてます。喫水線は50-80%程度で付けおき、低目がいい場合は、水盤内にしのぶ苔を垂らしておくとよくくみ上げてくれます。
杉があるので水没はだめ。とくさは砥草と書き、水没OK。
紙やすりがない時代は、これを干してぺったんこにして紙やすりにしていました。珪酸質のものが草の表面に付き、紙やすり代わりになっていたのです。
実用のものは、普通とくさで2-4尺くらい丈があります。探すときはこれを探してください。植わっているものの原寸大です。
このたびは、ひめとくさという種で、ちびですからあまり紙やすりには使えません。
とくさ普通丈は400-600番くらいの目で、紙やすりを使った肌より上品であり、よくこれでごまかしてたすけてもらいました。
よく、湿地や庭や垣根に沿って植わってますから、見つけたらモギモギして干して道具箱に忍ばせておきましょう。
大工さんのごまかし的な最終兵器です。
山苔ははいごけが少し混じっております。半日陰が好き。
杉は、大工さんが最も切り刻む材の一つです。
育つのが早いですが、われわれの生活ペースの中で共にしていただくと、材に対する思いもまた違ってくると思います。
材になる前の苗を毎日眺めて慈しむ事で、大工さん魂がびしばし入ることと思います。
木取りとかちょん切って捨てるときに感じるところが何かしら異なってくると思います。
私は、たくさん間違えてちょん切って大事な木材をたくさん「ぱぁ!」にしてきましたので、早いといえどもわれわれの生活サイクルの中では育つのが遅い活きた木を育てて見るということは、かなり身をもって反省させられます。
材をぱぁにしてしまってもイマイチ反省の気持ちが湧いてこなくて悩んでいるか、反省の気持ちそのものが湧いてこない場合に、よく更正させてくれると思います。
めだかちゃんやアカヒレをいれて、ぼうふらも駆逐できるようにしてください。
伊予鉢記事
重さは概ねです。