不可とされるハイスでもタンセツしたり鍛造できる有望株です。弊社業務では、ハイスドリル鋼で鍛造した鏨を愛用してます。
一度使うと普通工具鋼には戻れません。
鏨や矢や梃子ばかり使う業務であるのもあるでしょうが、個人的に一般的に不可といわれる鍛冶をやってのけるので、最も素敵と思います。
このたび、面白い小刀試作できました。
共柄で、握るときに小指の腹ででんでんむしグリップを押さえるという意匠で、とっても使いよいと思います。
峰が厚く切れ刃側はやや薄く台形の断面です。
でんでんむしが最も厚くて二分超えてきそうです。極軟鉄+白という平凡組み合わせですが、そっと置くと立ったりしますので、いろいろな飾り方が思いつくと思います。
野鍛冶始点なので、全体的なつくりは無骨です。
天然砥石で、研いでいただくということ前提ですので、切れ刃は機会研ぎ仕上げです。
カイサキが!!とかはこれから進化していきます。
となると、普通に右を切り出し型で二丁ペアで拵えるのが賢明かもしれません。
裏鋤技術につきましては、弊社砥石磨きやり方をシェアするので、野鍛冶とは思えぬほど、スパッと通ります。
野鍛冶のままの方では、あまりにももったいない鍛冶屋さんであると思います。
こんな感じの受注生産ということで、納期は30-45日ください。
そのかわり型の融通は利きます。