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よく下す砥石は合成荒砥にもありますが、合成荒砥は砥面の変形が早い上に大きく、使いづらいのですが、この砥石は不思議と砥泥が多いのに大きな変形が少ないようです。油断はできないと思いますが、刃物の不慮の変形が少ないと思いました。
さらに研ぎ痕の見た目は結構傷が荒いように見えますが、個々の傷が浅いのかその後の傷消しが手間いらずでした。この意味では合成荒砥のランダムに入る深い溝を消す手間に比べると、相当楽になりました。
またこの砥石の研ぎ汁を硬い砥石に乗せて研ぐことで、研削能を上げることもでき、中仕上げ、仕上げの際に砥石を変える手間を省いてくれることもあり、使い道の用途が広がりました。もちろん名倉としても砥泥がすぐ細かくなってくれて、使いやすいです。
柔らかいので砥泥の量は多めと感じますが、力の抜き方、水の量を調整することで、良く下ろすのに中砥並に細かな仕上げもできる応用範囲の広い砥石と思いました。
気をつける点は、柔らかいので水の付け過ぎ、落としたりぶつけたりはご法度と思います。