すみません。今まで黙っておりましたが、筋彫りや巣板の巣穴の穴ホジホシにこれを使っておりました。
くぎとかビスとか古典的なアナウンスを垂れ流しっぱなしであったことは申し訳なく思います。
とにかく一回でとても筋彫りできます。
超硬なので、個人使用ではまず、再研磨しようかなというところまで減らぬことでしょう！
ブロック塀面直しとダイヤ面直しとの違いと同じくらい楽々です。
私が研磨のときは、ドリルチャックに咥えてまわしてダイヤモンド砥石で研ぎます。
ダイヤ以外では殆ど研ぎは不可能です。
弊社180とかで早くとがりますが、ニードルポイントができるわずか手前でやめて、より目の細かいダイヤでやらぬと飛びます。
アトマは、コロニー状に集まる砥石粒なので、接触圧が高くなりすぎ、飛びやすく禁忌です。
全般的に、あたるかあたらぬかの程度の力加減で研ぐようにしないと、過熱でタイヤが黒の炭素に戻ったり、脱落剥離の元になります。
針単体の品物と、ホルダーつきのものでは、わづかに真鍮部分の形状が異なります。
ホルダーは12cmしかない短いシャーペンで、建築鉛筆が一本は行ってまして、芯削りも蛇足ながらつきます。
これに彫る針を入れていただき、ノックで出したりしまったりします。
作業性と保管の際にやくだつとおもいます。
じつは、よりけしからん筋に対抗するための、もう一点筋彫りアイテムがありますが、これは後日公開ということにいたします。
メール便では送料は無料ですが事故保障や追跡はできません。
この場合代金引換便はどうしても不可となります。
筋でも当たるものとあたらんものがありますが、あたるのは
石英系
臨海水で溶け出た石英質がボンドのゆるいところで再結晶し集まった筋。
白か黄っぽく、青砥の悪しきモノに良く現れる。
黄鉄鉱系
生態蛋白の硫黄分が還元雰囲気によりFeSとなったものか？
キラキラに光ってよくあたる。
煙硝砥石を産す山によくある筋で、えげつなくあたる。
あたらんのは
水酸化鉄系
ポソポソの茶色で、コロイドを生成しよい性質であるので、これが干物になったような感じで、元の粒子自体も精細。
付け肌の色のもと。そこを磨くと褐色の泥水として確認できる。
巣板の入りの肌等の多くはこれ。なので、平気で研げる。
ところが、こだわりの研ぎの方は嫌う傾向があり、完全に無難であるかは結局のところ個人の見解に帰属すると思われる。
本山の黒くてギラギラ
山城國産 現京都市右京区梅ヶ畑東部産の多くに見られる細くて黒いギラギラ。
ある程度太く明瞭でも何ともないこともあり、これが何であるのかは謎。
いずれにせよ、種々の変性を受けねば京都砥石変性珪質粘板岩はただの堆積岩であったが、これらの嫌われ者の筋は、砥石になるプロセスにおいての副産物だということで巧くお付き合いすると、廉価+少々の筋彫り手間で飛び切りを手にする可能性が高まる。
