概要
動画は今ロットの平均的な硬さです。
Gross Size 成型概寸 85 X 230 X 45mm
Net Size 実効慨寸 82 X 210 X 42mm
短辺は製法上すっきり直角になっていませんし、端に欠けがあったりしますので短めに実効慨寸を寸法読んでます。
常温養生期間も長く反りが出るので実効寸法で大きさを考えてみてください。
硬さにややばらつきがあるものの、刀やまがったものの傷抜きによしとされる限定的用途に人気の特に柔いものから普通柔らかさが主流です。
指定は不可
平成の世の技をもっと用いて精度を上げることも今後の課題かと思います。
結局一系の振る舞いを見せる石を作るつもりが、幅を持った物になってしまいました。
研ぎ方や注水で粒度をコントロールできます。800-ぼやとぎ級ですけど、名倉の汁やかなばん汁としても実に秀逸。
見た目の傷を鑑みるところに反してとても早く仕上げにおける傷の消え方が早いです。
硬さが甘いものほど多くの浸水時間を設けたほうがいい研ぎ味になりますから、常に研ぎ桶に漬け置きという感じでちょうどいいと思います。
なんと、長尺の量産もはや夢ではない。
古代日本のものづくりを平成のものづくりであたためて、純国産消耗品産業をもう一度、恒久なるものに。
数多の天災を耐え忍ぶことと引き換えに得られる日本国産資源の資力は、消耗品の長たる銘砥のちからに。
銘砥のちからは、鉄器文明を変え果て、ものづくりの底力に。
天から授かる美しい発色は、量産消耗品を魅せる愛おしい才媛に。
実のところ、試行錯誤する事はや四年。
天人一体の第三製法の砥石といえるでしょうが、名前はまだない! いい名前も公募したいと思います。
伊予国がもう一度、砥石の一大産業の地へと後押しできそうな気がして参りました!
古墳時代から昭和末期まで銘のある流通砥石という実績をもち、古代より日本の鉄器を変えはてた、日本最古の銘砥の産地ですから、ここの中興を果たすことこそが銘砥衆たる使命と思います。
伊予を扱うにあたり、困ったことは
- 品種と模様が多すぎて大変
- よく降りる=鋸が早くめげて大変
- 採鉱と選別・鍛えが大変
- 需要がよみがえりつつあり、価格も安定してきているのも関わらず、生産追いつけない。
というようなところです。
我が山主様をはじめ多くの伊豫の方々の力を借りて、一様で安定生産できるものを考えてみました!!
材料なんと、100%伊予からできてます。 ボンドや染料などの人工介在物ゼロです!!
伊豫国産のつよみであるセリサイト(絹雲母)・カオリナイト・長石をそのまま含み置くということです。
今までない製法で、天然にも人造にも属するような面白い製法です。
研磨剤・結合剤・泥漿懸濁剤等々すべて天然100%ですから、京都粘板岩仕上げ砥石に乗せても即傷が取れてとても楽に思えます。
伊豫国産にしか発色できないという、こんなJAPANな発色ができます。 ただ、手間はかけてます。
さゞれ伊予を粉砕して、2度粒度調整のためふるいにかけて、水にとかしてうわずみをすくって、えられたモノから造られてます。
養生は1月ほどかかります。
800-ぼやとぎ級が、桜いろ。
10分位浸す必要あるものの、天の賜りものとは信じ難い冴えた、日本の桜を思わせるほどです。
ところが泡は出ませんが、これはよくよく均質に作ってあるため、水はちゃんと吸収していきます。
結合度をある程度落ちしたものあたりから、研ぎとともに伊豫の中から水が湧いて出てくる感覚があると思います。
新しい感覚でとても扱いやすく思うことでしょう。だからちゃんと我慢して水にしばらくつけておいてください。
科学的物理組成的に安定してますから溶けたり変質しません。
面白いことに硬さにより粒度の昇りは依存し、ダイヤや伊予のともずりで1000あたりに戻せるのは伊予そのものの性格を踏襲します。
これは単に、硬さ自体が研削牙脱落と更新の律速的働きを及ぼすので、牙が破砕してゆき精細な石臼状になるものと思われます。
自鋭性と粒度の昇りは相反する性格で、特に伊豫における両者のパワーバランスは、連続体で遷移するものであると思います