単独送料は500円です。
下がり輪は内径で数えます。
口金は待ち側(細い側)の外形を数えます。
伊予の国の減反政策により、柄材としての供給量として現実的なものとして見込めなかったすばらしい材が豊富に確保できる時代になってきました。
なんとも皮肉なものです。
しかしながら、かつての伊予の黄金樹は道具として生まれ変わっても尚、おおいなる恩恵を活かすことが出来るのです。
柄の王たる黄金樹が纏う冠と法衣ともいえる、下がり輪(桂)と、口金(袴)もこれに恥じぬよう、上のものを!
ということで、これこれに併せて以前より段取りしていた加治屋さんによる完全手打ちの下がり輪と口金を用意していただきました。
大昔は、両方とも板の延べ材を丸めて継ぎ目は鍛接して輪として、ここから槌目を付けて下がり輪とするか、特別な治具である円錐形の金床で、叩き伸ばして口金をつくっており、想像するだけでもゾッとする手間がかかっていたのです。
このたびのものは、肉厚な同径のパイプの鋼材を輪切りにしたものを、鍛造だけでここまでの形しますから、昔の手造りのものと変わらない作り方でありながら、口金で多く見られた鍛接箇所での縁切れを確実に回避できます。
昔ながらの、槌目が見えるものでありながら、現代の材料のよいところを採用した最高峰の輪になります。
鍛接手間が退いたとはいえ、非常にお手間かかりますから、かなり割高です。
火造りしっぱなしでは黒いので、酸化皮膜のみ磨いて除き、銀白色ですが、見つけの研磨整形行われていないという事がわかるかと思います。
色々な仕様のものに適合できるように、磨きにしてますから、焼いて焼き色にしたり黒染めにしたりという事も可能です。
下がり輪に関して、三木では機械打ち手打ち風のものしか残ってません。
黒いものが一般の手打ち下がり輪。見比べるとよりボコボコです。
今回のものは内側が鑢がけ。
口金に関して、三木では手打ち磨き仕上が全くなくなってしまったのですが、この機に付くような事があればいいなと思います。
しかし、非常にお手間のかかるものなので口金代が大きくなります。
大昔のものは板を鍛接してわっかにして鍛えていたので、こういった風合いの口金になっていたようです。
いずれも、一度ホームセンターのカセットコンロ用のボンベを使うトーチでよいので焼いて青紫とかなすび色にしてあげると良い感じです。
English
鋼種[steel materials]: フラットパイプ鋼材から鍛造のみで整形
厚み[thickness]: 追入れの口金は、1mmくらい。厚鑿は更に厚め。
おともについて: ブログで鑿の柄の作成法挙げておきます。"鑿柄"で検索してすっぱ抜いてください。
仕上げ[finish]: 火造りしっぱなしの上、磨き仕上
注意事項: 在庫数量が動きますので、基本的に受注生産とお考えください。