大工仲間の図面より起きた道具です。
逆さの鏝鑿は、芯壁の床はりの時の首切りに使います。
これ以外有効な使い道がないような?
首切りの目地の上端は、柱に対して直角か盗み気味に入ってないと、床板を入れるほどに、すいてしまうもの。
鋸が入らず、困った所とか盗みたいところとか、柄が際根太にあたって、「イライラ」堪らん時に非常にすっきりさんな道具。
出番は限定的ですが、こういった用途には特化しており、思いっきりたたけるように首の剛性は十分出るよう心がけ、下がり輪を付けて叩ける様になってます。
そのような経緯で、成型や剛性向上にむけてのお手間を積み重ねておりますので、どうしても割高。
床貼が多い仕事でしたら元は取れるはずと思います。
一度使えば、忘れたころにとてもなくては困った思いをしてしまう頼りになる鑿です。
鋼種[steel materials]: 安来白紙二号[Yasuki White Steel #2]
地金[laminated irons]: 極軟鉄[soft iron]
刃丈[blade length]: 60mm
総丈[overall]: 225mm