挽き場出し[makers price] \80,000
参考小売上代[retail] \300,000
最大寸法[Max size]60*213*53mm
重さ[net Wt.] 1,354g
硬さ H=5++++
梨地は二色赤と黄色。
環とび
16代が戦後山城国で初めて電気で裁断するものを用意しましたが、このときはGCと石で切ったそうです。
この際断面を追い求め、今の弊社切り口とほぼ見分けつかないところまでたどり着きました。
下1/3に石英質の塊が析出しているのもよく確認できるのもまた十六代挽き方の良いところです。
のちに全鋼挽きや超硬チップ挽きへと変わりますが、運転コスト面は改善されたものの、最断面は確認しずらくなり、石の質の加工後における判断が難しくなり、産地の偽りや鍛えを省いた歩留まり至上を容易とさせました。
昭和中期以降の中山の切り口を磨いてあるのも、本物であるか示す為にわざわざ磨いてあったりもしました。
本砥石は、16代が旧尺長を挽いた挽き落ちであると思われ、黒つけ
一発立ち上がりも見られ、何役も一気に揃うもので、現存する十六代鋸挽き肌が見られる数少ない銘砥として、非買の砥とします。